明智光秀の首塚からわかる「墓守」と「墓じまい」の共通の想いとは?

来年の大河ドラマは、日本一の謀反者・明智光秀がとうとう主役に踊りでる「麒麟がくる」です。

主演をつとめる長谷川博己さんは、明智光秀の菩提寺の墓参りも終え、先日無事にクランクインとなりました。

長谷川博己、明智光秀の菩提寺である西教寺へ
「必ず良いものに」と思いを伝える

京都東山三条河原近くの明智光秀公の塚の「まもりびと」

光秀の墓は滋賀県の西教寺にあるということですが、京都の白川沿いには、彼の死後400年以上、一般人に守られ続けてきた首塚があるのをご存知ですか。

光秀の首塚を守っているのは、近くにある和菓子屋さん「 餅虎 」の当主である川嶋家 。

そもそも、なぜここに明智光秀の首塚があるのかというと、本能寺の変のあと、羽柴(のちの豊臣)秀吉に追われていた光秀が、途中で武装集団に襲われたのがことの発端です。

そこで、家来に自身の首を斬るように命じた光秀。
斬った首は知恩院に持っていき灰にするよう命じたのですが、知恩院に到着する前に夜が明けてしまい、首を持って逃げることができず、この場所で首を埋めたということです。

この塚が建てられたのは江戸時代末期で、光秀の死から250年後のこと。川嶋家の方は、それからずっと、代々この首塚を守られています。

なぜ赤の他人の首塚を守るの?

「餅虎」さんもそうですが、その家の代々の人でなく、まったく血縁はないけれど、その地にまつわる偉人の墓を代々守っているお家が、歴史ものの番組で紹介されることがあります。

これは日本で伝承されてきた「怨霊」の考え方によるのでしょう。

平将門の首塚しかり、菅原道真の天神様しかり、非業の死を遂げた人を祀り、ときには神として祀ってまでその怨霊を鎮め慰めるのは、日本人の一つの知恵であり、それは「能」という鎮魂の芸術へと発展してきました。

たとえ非業の死を遂げていなくても、亡骸を粗末に扱ってはいけないことを、なんとなく肌でわかっているのが、私たち日本人といえるのではないでしょうか。

「墓じまい」も「まもりびと」も根底にある考えは同じ

現代では、家のお墓を守っていくことが厳しい状況に置かれている方が増えつつあります。そういう方たちが「墓じまい」を考えるのは、亡骸を守っていけない以上、どこかの誰かに託さないといけないと思うからです。

これは、明智光秀公の腹心と同じで、本当は光秀の遺言どおりに葬りたかったけれど、そのときの状況がそれを叶えられず、現在は餅虎さんに引き継いでもらっているわけです。そして、現代人が同じことをする場合は、永代供養墓や納骨堂にお骨を預けるとなるのでしょう。

本当はお墓を守ることができれば良いですよね。

でも、光秀の家来の状況まで切羽詰まっていなくても、確実に無縁になることがわかっている場合、それをそのままにしておくことができない、どうにかして鎮魂したいとの想いを抱えてらっしゃる人は少なくありません。

私たち日本人の死の文化が背景にある以上、安心してお墓をしまうことは、実は墓を守っていくのと同じくらいの意味があるのではないか。

また、逆説的ではありますが、代々繁栄していく家は、「お墓のまもりびと」でもあるのでしょう。

大河ドラマ「麒麟がくる」では、明智光秀がどのように描かれるのか楽しみですが、私たちは彼が謀反を起こして、最後にその首が晒されることを知っています。そして、その首塚が、彼の死後430年以上経た今も守られていることも。

結末から、その人生ドラマを遡って観ることができるのが大河ドラマの魅力ですが、お墓も時間の流れとは逆の見方を与えてくれる「遡及的な存在」です。

なぜ、彼が今も私たちの心を掴んで離さないのか。来年、その答えが見つかるかもしれませんね。

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